2024年芳林小品展

 

「たのしく書く」をテーマに各自趣向を凝らして作品制作しました。その作品に対してのコメントを入れていきます。会場で作品を前に、ぜひお読みください。どうぞお楽しみに。

賛助出品 吉永 隆山

「空蝉」

ポップにと考えたが、平凡になった。

 

代表 水川 舟芳

「万葉集秋歌四首」

代表 水川 舟芳

「ちっぽけなわれら」島田和生

今春、現代短歌を娯しむ人が入門したので一首書かせてもらった。最上川の自然美を心に描いてみた。

 

会長 水川 芳竹

「探幽」

「奥深きところを探る」という意。書に携わっていると本当に奥深いものだと日々感じる。形ある物を造形する訳ではない、言葉を造形する書は表現が難しい。その奥深きを探っていきたい。

 

理事長 西嶋 恵舟

「望岳」山中信天翁

頭は天を仰ぎ、足は大地をしっかり踏みしめている富士山を眺めていると心がゆったりしたり引き締まったり、その時の私に力を与えてくれます。富士山の日の出を詠じた詩に出会い、ぜひ書いてみたくなりました。

 

事務局長 二瓶 祥舟

「天籟を猫と聴き」佐藤春夫

冬の静かな夜。主人の膝と膝との凹みにすっぽりと躯を丸めてのどを鳴らす猫。ガタガタと風が鳴らす音を共に聲く。猫と主人の穏やかでホッコリする様な触れ合いを描きたくて挑戦しました。

 

役員 横山 聖水

「おくのほそ道」より 松尾芭蕉

 日頃から一度書いてみたかったのですが思いと表現とはうらはら。今回は「先人の消息の様に書いては」というご助言を頂きましたが、最後は我流になりました。出来、不出来はともかく、創作は出来上がるまでのワクワク感と緊張感が醍醐味。

 

以下五十音

あ行

会員 相澤 海羊

「菊酒除不祥」風土記

軸装に合う、且つ意味深い文言に感動して、書作にも力が入ろうというものである。

 

会員 安部眞里子

「寒鴉山の高さに鳴き移る」星野立子

今回初めて小品展に出品させて頂きます。頑張って書いてみました。仲々満足とはいきませんでしたが、これからも書くことを楽しんで続けていきたいと思っています。

 

役員 荒川 涼舟

「送友人尉蜀中」徐晶

文字の大小、濃淡、蛇行等々、大変むずかしく思いました。

 

会員 有光 幽亭

「一聲老鶴月中聴」朱存理

筆や紙を色々と変えて書いた一枚です。細字は筆の墨がもたなく、また勢いをつけるのも慎重になったと思います。たのしく書こうがテーマなので気持ちを切り替え楽しんで書きました。

 

会員 飯島 静翠

「延命十句観音経」

延命十句観音経は私にとって故人の供養として、又ご家族の延命を願っての観音経ということで親戚、知人、友人に贈っております。皆様に大変喜んで頂き、手を合わせ拝んで頂いている様です。私も嬉しいかぎりです。これからも写経して贈り続けたいと思っております。

 

会員 池田 凰悦

「平和・あなたはわたし」自作

あらゆる戦争が終わらないこの世界全て自分事としてみると全て繋がっている。敵がいなくなって素敵な楽園になあれ!

 

会員 池田 侑水

「滿地緑陰新雨後」

詩文は大変気に入りました。全体のバランスを取るのが難しく、いつの間にか片寄ってしまい、なかなか思う様にゆかず苦労しました。先生から細部のご指導を頂き書き上げる事が出来ました。

 

会員 石井 栖志

「門前蕭索青松老」陳卿

小筆の練習になりました。小作品は書いていて楽しかったです。

 

会員 石垣 美穂

「たゆまず努力」

高校の書道の時間に卒業作品を作るにあたって、自分で考えた言葉で、今では座右の銘になっています。高校の時に書いた作品よりグレードアップさせたくて同じ文面に挑戦してみました。

 

会員 石上 葉水

「麝香眠起殘花落」徐貴

体力・気力の衰えを感じている日々です。筆の使い方、書き込みの足りなさは自覚しています。これからも細く長く書道を続けていけたらいいかなと思っています。

 

会員 石川 恭芳

「こぎつね」勝承夫

人にプレゼントする気持ちで練習しました。どう書けば作品にふさわしい内容か考えることが大事だと思いました。

 

会員 石川 岬水

「松靜鶴留聲」

八十路になって初めての隷書体は筆圧が難しく苦労しました。作品を提出する頃には少し覚えてきましたが、もう一度挑戦したい気持ちです。

 

会員 石倉 彭寿

「乱鴉背著斜陽去」田紫芝

色紙に挑戦して楽しかった。

 

会員 石田 裕来

「烟霞侶」

毎回なかなか納得のいく作品にならず、勉強不足を感じます。今後も日々のお稽古を頑張りたいと思います。

 

会員 鵜澤 楼藍

「常磐松の御所にて」美智子皇后

美智子様がご成婚後、初めてのお住まいを詠まれた御歌です。品良く書きたいと思いました。

 

会員 内山 喜美

「もっけだの」方言

庄内地方の方言。とてもありがたい、の意味。

 

会員 江口 恵胡

「歳美」

始めて出品させていただきます。とっても新鮮な気持ちで楽しめました。

 

会員 江口 志舟

「淵博」王崇

淵博は深く心広いことを意味しており、年齢に相応した人であるよう、自分を磨き上げて生きていきたい。

 

会員 江﨑 静雅

「稱觴花滿一家春」

線の変化を出そうと思い、がんばりました。魅力のある美しい線を出せる様、今後も精進します。

 

会員 大井川聡蓉

「輝き」

ダイヤモンドはカラット(重さ)で輝きが変化する。年を重ねるごとに輝きを増す人になれたらと思いをこめて。

 

会員 大島 杲尚

「値雨帖」米芾

一度は全体を通して臨書をし、何を考え、どのような技術で書かれているのか又どんな表現を試みているのかを感じ取るようにと。筆者の個性、リズム、クセをつかみ、前後の呼吸を大切にとご指導頂いておりますので心がけてはいますが、なかなかすぐには難しいです。

 

会員 大塚 洒恵

「光風霽月」

小品展の作品は、四字熟語にしようと決めていたので、辞典の中から、いくつか探し出しました。「光風」は、光の中をさわやかに吹き渡る風、「霽月」は雨上がりに出る澄みきった空の月のことだそうです。そこから、「心が澄み切ってわだかまりがないこと」の意味を表すこの熟語を選びました。

 

会員 小野 博藍

「千曲川旅情の詩」島崎藤村

爽やかな早春、水彩画のような雰囲気が出せたらと思いました。

 

か行

会員 柿沼 柏苑

「夕立のまだ晴れやらぬ山の端に」後鳥羽院

毎年家の近くの小川で蛍が見れます。その情景がこの一首そのままですし、「それさやけく」というところにとても惹かれます。

 

役員 柿沼 芳秋

「あしびきの岩間を」良寛

かな作品に初めて挑戦しました。細い線や渇筆の表現など、うまくできませんでしたが、これからも取り組んでいこうと思います。

 

会員 葛西 虚舟

「風きけば」自作

秋は亡き夫の命日と誕生日でもあるので好きだった花とともに思い出しています。

 

役員 上村 泊舟

「鶴駕」

(仙人ののりもの)

二文字を頭を広げてみたり細身にしたり太らせてみたりしましたが、この作品になりました。融合が課題でした。いかがでしょう。

 

会員 亀田 恵暘

「玉潤外鮮」嵆康

詩の意の如く、みずみずしく鮮やかとはいきませんが、何とか仕上がりましたでしょうか。

 

会員 唐木 淡竹

「育未へ」

名前の通り未来に向かってのびのび育って欲しいとの伯父の願いです。

 

会員 唐木ひかる

「〇△□

京都旅行で建仁寺の「〇△□」の書を見て、書いてみたくなりました。禅宗の思想、宇宙の根源的形態を意味する〇△□。諸説ある意味を頭におき、書いていましたが、だんだんと、月と富士山と家に見えてきたので、そのままを書きました。

 

会員 來島 朱桜

「一樓書巻万花薫」

一文字一文字に気をとられて、語句の流れがバラバラにならない様に気をつけて書きました。

 

役員 吉川 理芳

「欣游暢神」王粛之

遊びを欣び精神をのびのびさせる。意味とはうらはらに書けば書く程字が固くなり消化不良に終わってしまいました。

 

会員 倉田 紅恵

「秋聲金気流」晋陳

字数は少ないのですが、一字、一字に心をこめて書きました。

 

会員 小磯 紅羊

「とりいでて肌に」長塚節

とても難しかったです。

 

会員 小島 楼苑

「一灯破闇」河井寛次郎

日々の生活の中で、真っ暗闇の中でも1つの灯りが有るだけで前に進める。自分に頑張れと力付けてくれる言葉です。

 

会員 小林 水峯

「長崎の昼しずかなる、、、」斎藤茂吉

常日頃に詩文に合うときがなく色々な作品に合い楽しくしています。

 

会員 小林 宗樹

「不惑」

雁塔聖教序のなかに「雖愚不惑」という文を見つけ、知っていた言葉とは異なるイメージをいだきました。

 

会員 今 浚象

「華」

華は花、花は美しいものだけど、この花は道端の草花で踏まれても仕方ない。

 

さ行

会員 佐々木京桜

「わがしのぶ同じ心の」後村上天皇

昔の友と連絡を取り合うことがふえ、今の自分にとても良く合った作品でした。

 

会員 佐野 笙恵

「置かれた場所で咲きなさい」渡辺和子

若い頃、渡辺和子先生のお話を聞き、心が洗われるような気がして感動した事を今も覚えています。この言葉は先生の著書の題です。時間の使い方はいのちの使い方、どんな状況の中に置かれても「咲く」努力をしたいと思います。

 

会員 島田 和生

「冬の立山連峰」自詠

日本海側で見る立山はいつも荘厳な美しさで迫ってきます。始めたばかりの書道ですが遙か連山を仰ぎ見る思いです。

 

会員 志村 玲恵

「幽蘭一國香」元格

今回初めて隷書に挑戦。中々思うような形、線が引けませんが、西嶋先生の特訓を受けながら頑張りました。

 

会員 宿南 芳彩

Somedayという曜日はない」

Someday(いつか)という日は一週間の中のどこを探してもない。いつも理由をつけて先のばしにしてしまう事がないよう自分への戒めとして作品にしました。

 

役員 城崎 清麗

「岩たばこ花咲く頃と」高田睦子

生前の母を誘って鎌倉散策に出かけた時、北鎌倉のお寺の少し湿った岩肌にこのイワタバコの花が咲いていました。紫色の星の形をした小さな花です。郷里で野草の会に入っていた母はとても喜びました。そして歌に詠みました。イワタバコは園芸種のセントポーリアのお仲間です。

 

会員 杉山 佳雪

「一圓相」心月円明

一圓相と剣の極意を禅でいう「今ここ」で書いてみたいと思いましたが・・・私には百年早いと感じました。

 

会員 杉山 恭水

「勝遊」

筆の開閉と線のリズムに気を付けながら書きました。「勝遊」とはすぐれたあそび。私の書の歩みも正に勝遊でしょうか?

 

会員 勝呂 育

「思えば孤独は美しい」より 糸井重里

幻想的な情景が思い浮かぶ、この文章のユラユラとした雰囲気を書で表すことができたらいいなと思いました。

 

会員 諏訪 煌花

「猫の子の」大隈言道

全体に清々しさと情感のあるまとまりに作りあげた

 

会員 清 淡恵

「爽且明」

 秋のさわやかな上に、明るさのある凡影

 

た行

会員 髙月 玉舟

「唐招提寺にて」会津八一

ふと月を見上げて立ち止まり、いにしえ人の暮らしに思いを馳せる、そんな気持ちの余裕を持ちたいと思っている時に出会った歌です。絵画のように表現できたらいいな、と思っています。

 

会員 高見澤東馨

「夕焼け」高田敏子

作者の高田敏子さんは、満州事変、太平洋戦争と様々な経験をされました。ここには平和への祈りと、様々な想いが感じられます。今の時代の私にとっても、深く考えさせられる詩だと思います。

 

会員 武田 志水

「詠畫 夏」徐青藤

今回の小品展 楽しみながら、がんばりました。これからも、楽しみながら続けていければと思っています。

 

会員 辻井 恵湖

「アンパンマンマーチ」やなせたかし

やなせたかしさんの生涯を知る機会があり、感銘をうけつつ、知っている詩なので楽しく書けました。

 

役員 鶴岡 慎舟

「夏は来ぬ相模の海の」吉井勇

みずみずしい若者の感情を秘めた詩ですので、ゆったりと余白を出し書くつもりが、かなの線を作るのが一杯でこの結果です。かなはとても私にとっては難しいです。

 

役員 兎澤 羊舟

「わがごとくわれを」行尊

かなの線の変化は難しく苦労しました。

 

会員 戸嶋 萌舟

「ここに地終わり」ルイス・デ・カモンイス

「ここに地終わり 海始まる」とポルトガルの詩人ルイス・デ・カモンイスが詠んだユーラシア大陸最西端のロカ岬。歩いている道はいつか終わり、前進するには大海原に漕ぎ出さなければならない。その為には、船も海図も技術も・・・必要。その準備をしなければという気持ちが表現できたらと思ったのですが・・・。今春ロカ岬に行った時に撮った写真を背景に書きました。

 

な行

会員 永野 栖颯

「朧月夜」高野辰之

忘れえぬ菜の花畑を思い出しながら書きました。

 

会員 中村 春媛

「炎天の」岡部弾丸

リズミカルな表情が出ればと思い 空間をひきたたせたかった

 

役員 中山 壽香

「戸をあけて即ち向ふ落葉松の」島木赤彦

行の粗密、墨の濃淡、連綿線に気を付けて書きました。

 

役員 奈良 静桜

「葉擁西風秋有思」楊雲翼

七言二句の漢詩。久しぶりの小作品ゆえに少し苦労しました。

 

会員 成田 有羽

「和漢朗詠集」伝藤原行成

立秋は夏が極まり秋の気配が立ち始める日 これからの暑さを残暑という。平安中期、藤原公任によって編まれた詩文集は、道長、公任の娘たちの婚姻の引き出物とされた。残暑と千年の時を想いながら臨書した。

 

総務 西村 珠水

「とほり雨晴れてむれ飛ぶ」中村三郎

かなの作品に取り組み、とても勉強になりました。思ったような線が出せなかったり、流れがつかめず苦労したので、これからの課題としていきたいと思います。

 

会員 丹羽 暢水

「百世不磨」

九十五才のよい記念になりました これからも頑張ります

 

総務 野口 美峰

「元犬」古典落語百選より

我家にも8歳になる柴犬が居ますが、本当に人間と同じ表情を見せてはっとします。もし心が読めるなら元犬のように思っているのかなあと考えさせられる古典落語に出会いました。

 

は行

会員 芳賀 成麗

「質実剛健」

息子の名前が入った四字熟語を書きました。今回三男の出品で我家の三部作出来上りです。

 

会員 長谷川江風

「聖句」

好きな聖句の一つです。いつもキリストに繋がって生活したいと願いながら書きました。

 

会員 長谷川幽星

「銀も金も玉も」山上憶良

私にとって三人の子供は宝、憶良と同じ気持、子供への愛情は時代を越える。

 

会員 波多野和敬

「雄志」後漢書

心燃やして

 

会員 濵口 佳舟

「戀」GReeeeN  

好きなアイドルのソロ曲に「戀」という曲があり「いとしいとしというこころ」と表現する詩が好きでいつか小品展で書いてみたいと思っていました。十数年前に戴いたピンク色の和紙で仕上げました。

 

会員 原 澄水

「樂琴書」

逆筆と三文字のバランス(字の大きさ)がむずかしかったです。でも気に入っている作品です。

 

会員 日髙 栖美

「荒城の月」土井晩翠

日本で作曲された初めての西洋音楽の歌曲、1901(明治34)土井晩翠作詞、滝廉太郎作曲の荒城の月、着想の基になった富山城(富山県、私の故郷)

 

会員 平岡 趣邦

「しら露も時雨もいたくもる山は下葉のこらず色づきにけり」貫之

秋色の近い景色を思いながら書きました。

 

会員 廣瀬 和枝

「清而美」きよらかでうつくしい

〝和〟の雰囲気のない我家の床間に気分一層して書を吊るして見ようと思い頑張ってみました。

 

会員 藤田 鯉水

「近悦遠来」孔子

近い人が喜び、その噂を聞いて遠くの人が自然にやってくる。少しでも支部の生徒さんが楽しんでくれるように、私がまず書道を楽しみたいと思います。

 

会員 藤野 恵水

「愛間靜」

意味通り静かな空間の中で、物静かさを感じ、楽しみながら書きました。心地よく書くことが出来ました。

 

会員 藤原恵美子

「彭寿」

苦手な行草書に挑んでみましたが、、、

 

ま行

役員 松田 栖舟

 「讀書怡我心」洪景盧

 現在の心境を書いて見ました。たのしく書こうがテーマでしたが、緊張が先に立って思うように筆が進みませんでした。

  

会員 松永 泰然

 「気力体力金根性」

 口で唱えるには少し抵抗がありますが書道を続ける上でもっとも大切な要素であると改めて思います。

  

会員 丸山 静泉

 「百卉含英」

 淡墨でしたが、なかなか紙と墨とで悩みました。

  

会員 丸山 園子

 「笑う門には福来る」

 暗いニュースが多い昨今、せめて、身のまわりの小さな明るい事に、笑顔でいたいものです。

  

会員 三上 璋恵

 「雁将秋色来平野 鴉帯寒光過遠林」梁潜

 私の住んでいる所の景色のようで、親しみある詩で楽しく書けました。

  

総務 水川 小舟

 「奇跡」

 いろんな人たちに出会って今ある奇跡。これからも幸せな奇跡にめぐり会えることを心より希んで。

  

総務 水川 雙竹

 「言霊」

 読んでいた本に「言霊」という言葉が出てきて「食べ物で身体(健康)ができるように、言葉で心(精神)ができる」というようなことが書かれていた。言葉を考え、構成、配字、行間に悩み迷いながらの制作だった。

  

会員 宮本 翠藍

 「幸甚」

 幸せな感じを出すのが難しかったです。おしゃれな作品に仕上がってほしいと思います。

  

会員 望月 恵扇

 「笑門来福」

 毎日この精神で生活したいと思います。

   

役員 森 秀麗

 「無量寿」

 大きな真心にささえられ、曲がりくねった道も長く生きられるよう、そんな気持ちで書きました。

  

会員 森下 彩桜

「梅雨はれて」古泉千樫

ちょうど梅雨の最中に練習していました。作品に描かれている雄大な景色を想いながら梅雨が早く明けることを望みつつ書きました。

 

や行

会員 山上 啓介

 「新慶」徐元弼

 墨の濃淡がしっかり出せるように苦心しました。

  

会員 山上 涼子

 「向日葵の空かがやけり波の群」水原秋桜子

 澄み渡る青空に、黄色のひまわり。ゴッホやクロード・モネの絵画を思い浮かべる様な句。自分自身を封印し、絵画の中に吹いている真夏の南風に筆を運んでもらう様なイメージで書きました。

  

総務 吉田 恵苑

 「わが山に流れて」高村光太郎

 静かで雄大な景色が浮かぶ歌で、気持ち良く書かせていただきました。

  

役員 吉永 幽径

 「百世不磨」

 最近の身体の不調に打ち勝つ為の元気づける作品に勇気を頂いている作

  

会員 米永 桂桜

 「つばくらめ飛ぶ」窪田空穂

春のすがすがしい空を感じ、つばめの生き生きした姿も感じる。

 

わ行

役員 渡辺 花園

「難波潟」作者不詳

行と行との響き合いの強弱をつけ疎と密がうまくからみ合う様に書きました。

 

会員 渡邉 恵惺

「紅葉」高野辰之

秋になると何気なく口ずさんでいた歌を書にすると味わい深いことに驚きました。木々が美しく色づき裾模様のように広がっていく情景が目に浮かんできました。美しい秋を表現できるように取り組みました。

 

会員 渡部 春水

「舉杯邀清光」

書道を始めて8年目に入り、やっと筆の運び、腕の動きを理解し始めた所です。気脈の大切さを意識しながらの作品でした。反省点は日々の努力不足だったと思っております。